
大型薄物リング加工プロジェクト
PROJECT STORY
プロジェクト概要
大西鉄工では、直径2.5メートルを超える大型薄物リングの切削加工を手がけました。同様の製品は過去に製作した経験がありましたが、2.5メートルを超えるものは初めての挑戦となりました。「ひずませない切削加工」をキーワードにした慎重な工程管理が求められるプロジェクトでした。受注から製品が完成するまでエンジニアの知恵を結集させ、高度な技術力を発揮させる必要がありました。
ストーリー

挑戦への第一歩
本プロジェクトでは、ある産業機械メーカー様よりステンレス製大型薄物リングの切削加工を依頼されました。本製品は高温ガスの雰囲気で駆動して使用される部品のため形状に高い精度が要求されるものでした。当初その大きさと形状から要求された精度で完成させることは不可能であると皆が思いましたが、若手社員の「やってみよう」の一言でスタートしました。技術者たちは程よい緊張感の中で個々の能力最大限にを発揮させる必要がありました。
ひずみZEROへの挑戦
製品は材質や大きさだけでなく断面形状が複雑であるため、ひずみ易いとすぐに判断できました。予め製品の固定方法が変えられる専用の冶具を設計・製作しました。ひずみを最小限にするため製品の固定方法、削る方向や量を調整しながら少しずつ仕上りの形状に近づけて行き、目的の精度で製品を完成させることが出来ました。先輩社員の経験と知恵、若手の物怖じしない挑戦意欲が融合して生まれた技術力により不可能が可能となった瞬間でした。
頂いた信頼と新たな挑戦意欲
完成した大型リングは、ユーザー様から高い評価をいただきました。高い要求をクリアしたことで会社の技術力が再評価され、信頼も強化される結果に繋がりました。また本プロジェクトの成功により大西鉄工のエンジニアはさらに高難易度の案件にも挑戦する意欲を新たにしました。