
エンジニアの仕事とやりがい
ENGINEER’S VOICE
体験談

薄肉パイプの内径加工(社員O)
私は横型旋盤で厚さ5ミリメートル長さ800ミリメートルの薄肉パイプの内径加工を行いました。内径公差が0.025ミリメートル、厚み公差が0.05ミリメートルです。これまで経験したことがない難易度の高い仕事でした。内径加工中にびびりを発生させないため特別に製作してもらった長さ1メートルの防振工具を使用しました。表面粗度も高い品質を要求されているため製品を支持している振れ止め装置が振動しないよう主軸を逆回転させて削りました。また刃先角や切り込み量を選定・調整しながら切りくず処理にも注意しました。防振バーがなかったら出来なかったと思いました。
ポケット加工の工数削減(社員M)
私はポケット加工の時間短縮のため工具と切削条件の選定に努力しました。□290ミリメートル深さ100ミリメートルのポケット形状を横型マシニングセンタを使用して加工しました。既存の工具を使用して始めた加工であったため、荒加工に8時間程度要していました。そのため夜間無人運転を提案して行っていました。リピート品となったため会社から工具と切削条件の見直して時間を短縮してほしいと言われました。いろんな工具メーカのカタログから最適な工具を選定しテストカットを繰り返すことにより最終的には100分で加工完了できるようになりました。
旋盤加工について(社員A)
私は旋盤加工が未経験でしたが大西鉄工に就職しました。工場では大きな製品が多いため雰囲気に慣れるまで緊張しました。大きい製品は使用する機械も大きいため自分の指示で機械が動くと迫力があり緊張します。製品を加工するようになるまでは小さな旋盤で冶具などを作成したり、修繕加工したり、CAD作業をしました。ほとんど年上の社員だったため分からないことがあっても聞きやすいです。社長も機械工学のエンジニアなので聞いたことは論理的に説明してもらえます。きちんと理解してから作業を進める習慣をつけるように言われます。よく「頭を使って体を動かせ」と言っています。食堂には初心者からエキスパートまで専門書が充実しているため分からないことがあると簡単なものから読むようにしています。